13才…
あれから
廊下で高野とすれ違ってもお互い素通り
胸ガ痛い
授業中何気なく窓の外みてたら
運動場に高野のクラスが陸上してた
見ちゃう
高野だけを目で追ってしまう
太陽の日差しにてらされて走る高野が眩しい
好き
大好き
ただ見てるだけで、ドクンと胸が波打つ
こっちを見て
あたしをみて
ノートの後ろに小さく高野L.O.V.E.と書いて
先生の話なんかどーでもよくて…
高野の横に一人の女子がきた…
ドキドキ
付き合ってるのかな
早くどっかいきなさいよ
「ぁっ…」
高野が女子の背中に手を置いた
やめて
見たくない
「…原…川原!」
「あっ。はい!」
けどまた、見てしまう
「さっきから外ばっかり見て、話を聞いてなかったな」
図星
「ごめんなさい」
「ヨーシ次の問題…」
集中できない
しかもわからないし…
そんな日が数か月続いた
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