13才…
ある日の朝
「綺羅漓
実は、来週お父さんの仕事の都合で引っ越しすることになったの」
「そ」
「あれ?嫌がらないの?
冴香ちゃんと離れちゃうのよ…なんかあったの?」
「ないよ。」
ない
あるのはあたしだけ
「沖縄なんだけど…そうそう会いにこれないわよ。」
「わかってるってば」
冴香には引っ越す事はちゃんと伝えようとおもう
ちゃんと謝ろうと思う。
トュルルル…
ガチャ…
「冴香。あたし」
「うん」
「言って置きたいことがあって…」
「ん?」
「あたし来週引っ越すから…沖縄に…」
「うそ・・・」
「それでね、あたし冴香に秘密にしてた事があるの。小学校の時からずっと、高」
「知ってる…あの日も佐々木に高野連れてきてって頼んだのあたしなんだ。でも、あんな事になって綺羅漓を傷つけてしまったことにずっと後悔してた。ごめんね。ずっと綺羅漓を見てきたから…切っ掛けをつくってあげたかった」
「ありがと…電話して良かった。」
「学校きてよ…明日きてよね!」
「ん!行く。じゃぁね」
冴香
たった一人の親友
大切な人
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