余裕彼氏。【短編】
「いやぁ…禁断の恋とかそういうんじゃなくて……(苦笑)」
ヤバイ…なんか…すっごく言いづらい…。
『2年間付き合っていて、一緒に帰ることしかしてない』
とか…あたしたち高校3年生だもんね…
(最近、高校3年生になりました!
現在、5月です! まだピカピカの3年生です!)
「え~? 莉緒ケチだなぁ~! じれったい! どこまで進んでるのよー!」
「姉貴…しつこいよ…」
颯くんは葉月に対して呆れてるみたい…(笑)
「う…うん…分かった。話すから絶対笑わないでね? あたし、真剣に悩んでるから!」
「やった♪ 話してくれるんだ?♪ 笑うわけないよー! …って、え? 悩んでる…?」
葉月はさっきから浮かべていた笑顔が
消え、真剣な表情になった。
颯くんも眉を潜め、真剣な表情。
あたしは覚悟を決め、ゴクッと生唾を
のんだ。
「えっとね……あたしたち、付き合って2年になるんだけど……」
「ながっ!?そんな付き合ってたんだ!?」
と葉月から突っ込みが入った。
「で…ここからが問題なんだけど……あたしたち…付き合って未だに手を繋いだこともありません…!」
勇気を振り絞って言った…!