『太陽と空の下で・・・』
俺の安易な考えが空の命を奪う事になるとは思ってもなかった。


『ロウソクだけだから・・・空たん ジッと待っててね・・・』


俺は空を自転車に乗せたまま店内へ入った。


『すいません 今日誕生日ケーキ買ったんですが・・・ロウソクが入ってなかって・・・』


と・・・その時・・・


ガシャン・・・ドンッ!


急いで外へ出ると自転車は倒れ空の姿が見えず


『空〜っ!そらぁ〜っ』


自転車が倒れ通りがかった車に空ははねられた。


小さな空が大量の血に染まりピクリともせず


俺は空を抱き上げ必死で助けを求めた。


『誰か・・・助けて下さい・・・空〜っ・・・・空〜っ死ぬな・・・空・・・誰か・・・たすけて・・・』


もう目の前が真っ暗でそれからの記憶が薄れていくだけであった。


1才の誕生日に空は死んだ。


< 16 / 25 >

この作品をシェア

pagetop