『太陽と空の下で・・・』
第7章 無 言
空の死に 若葉はショックで寝込んでしまった。


俺の責任で空を死なせてしまった事に


若葉は責める事をしなかった。


無言の若葉が痛々しく逆に俺は辛かった。


葬儀の日 小さな柩の中の空に


俺は気が狂うほど泣き叫んだ


だがどんなに泣いても叫んでも


あの可愛い空は戻ってこない


俺は毎日 毎日 自分を責め続けた。


空が死んで 周りの環境も変わった。


空のいない生活に


二人の笑顔が消えた。


俺も若葉もみるみるやつれていった。


そんな姿に空が生まれて仲良くしていた親たちさえ


若葉に責められて俺がやつれたかのように


若葉へいやみを言うようになった。


どんなに俺が否定しても


親は若葉に対する接しかたが変わっていった。


若葉はただ泣きつづけ


俺はこの悲しみを乗り越えなければ


若葉を幸せにできないと思った。


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