『太陽と空の下で・・・』
『ワカ・・・そんなに泣くなよ・・・


そんなに泣いたら 泣き虫な弱い赤ちゃんが生まれてくるぞ・・・』


(太陽・・・空・・・辛いよ・・・
こんなにも辛いなんて・・・
お腹の赤ちゃんといっそ二人の元へ行きたいよ・・・)


『馬鹿!死ぬな・・・


生きろ!


絶対 死んだらダメだぞ


俺も空も見守ってるから


絶対 死ぬな!


赤ちゃんの為にも


生きてくれ・・・


ワカ・・・


絶対 死んだらダメだぞ』


俺は必死で若葉に想いを伝えたかった。


想いが伝わったのか若葉は死ぬ事を選択せず


必死に生きようとしていた。


そして・・・秋・・・予定日より2ケ月も早く


若葉は男の子を出産した。


色々な心労からか早産になり赤ちゃんは未熟児で命の危険もあったが


保育器の中で懸命に生きようとしていた。


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