『太陽と空の下で・・・』
『若葉・・・』


『突然いなくなって・・・何回 店に来ても太陽いなくて・・・それで店長さんに聞いたら 辞めたって聞かされて・・・』


『俺 若葉に話そうと思ってたけど 若葉 全然 店に来なかったじゃないか』


まだ仕事中だった若葉を俺は店の外で待っていた。


仕事が終わり 俺と若葉は歩きながら話し出した。


満開の桜の木の下で


四年の月日を縮めるかのようにお互いの話しを沢山した。


若葉はあの当時 母親の再婚に気が動転し


母親とのイザコザでリストカットし入院していた事を太陽に話し出した。


太陽はあの頃の過去が現実かのように若葉を叱り抱きしめた。


若葉の目から涙が溢れた


『若葉・・・泣くな・・・若葉は笑顔が1番だぞ』


その言葉に若葉はニッコリ微笑んだ。


そして二人は自然に付き合うようになった。


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