【短編】紙ヒコーキ
そこにいたのは北村先輩。
――――…と、
この前屋上まで北村先輩を探しに来た、女の先輩。
その2人がキスしていた………
北村先輩と目が合って、あたしはその場から逃げ出した。
「―――…りんっ!!!」
先輩に呼ばれたけど、あたしは止まることなく走り続けた。
……彼女いないって言ったのに。
あれは嘘?
それとも北村先輩は……軽い人なの?
あたしは教室に戻ってきていた。
「ちょっと懍?!どうしたの??」
教室に入ったあたしに気づいた愛が、慌てて駆け寄ってきた。
『あ〜い〜〜……;』
ガラッ
「りんっ!!!!!!」
愛にしがみついた瞬間、教室のドアが開いて北村先輩が入ってきた。
*