【短編】紙ヒコーキ
「昨日コピー機が全部新しくなってな?まだ紙が入ってないんだよ。」
『てゆかこんなにいっぱい…休み時間だけじゃ終わりません!』
「大丈夫!もう1人いるし!!」
もう1人??
だれ?
ガラッ
「しっつれーしまーす♪」
「おっ!きたきた♪北村っ!こっちだ!!」
え?
北村って……
「せんせ〜…何で俺呼び出されてんの〜??」
「お前は俺の授業中に紙ヒコーキで遊んでたからだ!!」
「ちぇっ……」
うそっ!!?
北村先輩!?
あたしの目の前に立っているのは、中学の頃からずっと想いを寄せている北村先輩…。
「ん?この子は?」
『えっ!?あ…あたしは……』
目が合った!!!
北村先輩と目が合った!!
「こいつはさっきの俺の授業、人の話を聞いてなかったやつだ。北村はこれからこいつと、このコピー機に用紙を補充するんだ♪」
「先生横暴だぁ〜……」
先輩のしゅんとなった顔は可愛い…♪
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