【短編】紙ヒコーキ
「じゃあ俺、次の授業の準備あるから」
先生はそう言ってどっか行ってしまった。
「やろっか…?」
『え!?あ、はい!』
先輩と2人きりでなんて……
先生に感謝しなきゃっ♪
それからあたしと先輩は黙々と、真っ白なコピー用紙をコピー機に入れていった。
半分くらい終わった時、
「あっ…!!!」
バサバサッ
『あ……』
北村先輩が用紙を運ぶ時に、茶色い厚紙を破いてしまって白い紙が床に散らばった。
「ごめんっ!!;」
『早く拾いましょ!?』
「てか踏んでる!!」
『へ?……ああ!ごめんなさい!!;』
あたしが踏んでしまって、足跡がついた用紙だけ避けて残りを集めた。
他の紙も全部コピー機に入れ終わった。
「終わったあ〜!♪」
『お疲れ様でした♪』
終わっちゃった…。
*