【短編】紙ヒコーキ





「じゃあ俺、次の授業の準備あるから」



先生はそう言ってどっか行ってしまった。













「やろっか…?」


『え!?あ、はい!』








先輩と2人きりでなんて……




先生に感謝しなきゃっ♪













それからあたしと先輩は黙々と、真っ白なコピー用紙をコピー機に入れていった。







半分くらい終わった時、



「あっ…!!!」



バサバサッ



『あ……』







北村先輩が用紙を運ぶ時に、茶色い厚紙を破いてしまって白い紙が床に散らばった。







「ごめんっ!!;」


『早く拾いましょ!?』


「てか踏んでる!!」


『へ?……ああ!ごめんなさい!!;』








あたしが踏んでしまって、足跡がついた用紙だけ避けて残りを集めた。



他の紙も全部コピー機に入れ終わった。






「終わったあ〜!♪」


『お疲れ様でした♪』






終わっちゃった…。





*
< 5 / 24 >

この作品をシェア

pagetop