【短編】紙ヒコーキ
北村先輩は、あたしの足跡がついた用紙を手に取った。
「よし、行こっか!」
ぐいっ!!!
『え?え?ちょっ…北村先輩??』
先輩はあたしの手を引っ張って職員室を出ていく。
『北村先輩っ!?どこ行くんですか!??』
「次の授業さぼっちゃおう♪」
は?
待って待って!?
何言ってんの??
あたしと先輩は屋上に来た。
「ん〜〜♪いい天気だね〜♪」
先輩は大きく伸びをして、フェンスの近くに座りこんだ。
『いいんですか?さぼっちゃって…。』
「いーのいーのっ♪ねぇ!名前なんてゆうの??」
『中野 懍です!』
「よーし、りん!!紙ヒコーキ作るぞ!」
名前で呼ばれた…!!
北村先輩に名前呼ばれた!!!
嬉しすぎておかしくなりそう♪
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