【短編】紙ヒコーキ





北村先輩は、あたしの足跡がついた用紙を手に取った。





「よし、行こっか!」



ぐいっ!!!














『え?え?ちょっ…北村先輩??』



先輩はあたしの手を引っ張って職員室を出ていく。










『北村先輩っ!?どこ行くんですか!??』


「次の授業さぼっちゃおう♪」












は?

待って待って!?

何言ってんの??












あたしと先輩は屋上に来た。






「ん〜〜♪いい天気だね〜♪」



先輩は大きく伸びをして、フェンスの近くに座りこんだ。











『いいんですか?さぼっちゃって…。』


「いーのいーのっ♪ねぇ!名前なんてゆうの??」


『中野 懍です!』


「よーし、りん!!紙ヒコーキ作るぞ!」











名前で呼ばれた…!!

北村先輩に名前呼ばれた!!!










嬉しすぎておかしくなりそう♪





*
< 6 / 24 >

この作品をシェア

pagetop