【短編】紙ヒコーキ
バンッ
いきなり屋上のドアが開いた。
ドアの方を見ると、2年生の女の先輩が立っていた。
「春っ!!!」
だれ??
てゆか今授業中じゃないの??
だきっ
『へ?』
いきなり北村先輩に抱きつかれた。
「今いいとこなんだから邪魔すんなよ。」
「何言ってんのよ、春!」
「そっから一歩でも俺に近づいたら、お前とは二度と口きかねえ。」
「わ、わかったわよ!」
バタンッ
女の先輩は勢いよくドアを閉めて行ってしまった。
なになになに??
「あ、わりぃ。あの女、付き合えってしつこくて。」
『そうなんですか……大変ですね。』
北村先輩はうちの学校で1番かっこいいって評判……
今までは見たことなかったけど、彼女がいてもおかしくない。
*