【短編】紙ヒコーキ





バンッ




いきなり屋上のドアが開いた。









ドアの方を見ると、2年生の女の先輩が立っていた。







「春っ!!!」








だれ??

てゆか今授業中じゃないの??










だきっ





『へ?』



いきなり北村先輩に抱きつかれた。








「今いいとこなんだから邪魔すんなよ。」


「何言ってんのよ、春!」


「そっから一歩でも俺に近づいたら、お前とは二度と口きかねえ。」


「わ、わかったわよ!」








バタンッ



女の先輩は勢いよくドアを閉めて行ってしまった。














なになになに??











「あ、わりぃ。あの女、付き合えってしつこくて。」


『そうなんですか……大変ですね。』















北村先輩はうちの学校で1番かっこいいって評判……


今までは見たことなかったけど、彼女がいてもおかしくない。





*
< 9 / 24 >

この作品をシェア

pagetop