星の輝く夜空の下で


ひかりは運転席に乗り運転、星夜は助手席に座る


「あ、あのさ」

「うん?」


星夜はひかりの頬にキスをした


「何⁈危ないじゃん!」

「ちょっとしたくなって」

「ませガキ」

「ませてるとかじゃねーし。周りに聞くとみんなとっくにしてる」

「へぇー、そうゆうもんなんだ」

「でもみんな同級生同士だから高校生のひかりにはどうしたらいいかわかんなくて」

「まだ中坊なんだからそんなこと考えなくていいの」

「中坊とか言うなよ!」

「何怒ってんの?」

「…みんなに言われるんだ。ひかりは俺のことガキだと思ってるからキスとかしてくれないんだよって」

「なにそれ」

「身長だってひかりより低いし」

「たった3センチじゃん」

「中学生と高校生だし」

「たった3歳じゃん」

「…」

「星夜は気にしすぎ。身長なんてこれからだし大人になれば3歳なんて大したことない差になる。星夜とは今で終わらせるつもりはない。これから先ずっと愛してる」

「ひかり…」


ひかりはハンドルを右手で持ち星夜の肩に手を乗せた


星夜はひかりの髪をかきあげ




二人はキスをした



車はそのまま走行したまま
停止信号で止まる車にぶつかった



それがあの夏芽の乗った車だった




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