星の輝く夜空の下で


「夏芽、落ち込むなって。そんな周り気にしてないよ」


夏芽はご飯が進まないほどブルーになっていた
朱子は必死に励ましていた


「元ヤンだからちょっと怒ったのかな?ぐらいだよ」


星夜は青ざめた
だから蹴っ飛ばされたんだと


「も、元ヤンなの?」


朱子は可愛らしく答えた


「うん。町で一番強いらしい」

「違うわバカ!!」


夏芽はさらに落ち込んだ
しかも涙目だった


「ごめん、夏芽。星夜くんさっきの嘘。クラスメイトで元ヤンなんじゃないかって噂されてるの」

「まんざら嘘でもない気がする」

「なんだと」


夏芽が星夜に牙を向いた


「お、お前花子さんより怖いぞ」

「うるさい」


この一部始終を誰かがこっそり見ていた
夏芽に気付かれないようにこっそり…


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