星の輝く夜空の下で

理由



放課後、春実は鞄に教科書を詰めながら夏芽に言った


「最近さ、二人遊びに来ないよね」


あれから何日経っただろう
朱子も星夜も学校に来なくなってしまった


「聞こえるうちらにとってはかなりうるさい井戸端会議だったけど、急にいなくなると静かで寂しいよね」


夏芽は聞こえてるのか聞こえてないのかよくわからない返事をした


夏芽はどんなときも朱子が気になっていた


また急にいなくなる幽霊…


朱子は記憶があるのにどうして?


そんな事ばかり考えていた

落ち込む夏芽に春実は考えて提案した


「夏芽、明日さ、朱子ちゃんが行きそうな場所行ってみない?」

「え、何で?」

「朱子ちゃんに会いたいんでしょ?」

「…いいよ。そんなの」

「じゃあ、落ち込んだ顔なんかしないでよ」

「そんな顔してない」


嘘をつけきれてない夏芽に春実はため息をついた


「明日10時に学校で待ち合わせね」

「だからホントに行かないってば」

「待ってるから!!」


春実は教室を出た


夏芽はただぼーっとしてた


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