星の輝く夜空の下で
次の日、春実は学校の前で夏芽を待っていたが一時間経っても夏芽は来なかった
「ったく。一番会いたいのは夏芽のくせに」
春実は当てもなく歩き出し朱子を探す事にした
しかし朱子が普段何をしてるのか何が好きなのか全く知らない春実には行くべき場所が絞れずただ歩くだけになってしまった
そのうち自分が何をしに来たのか忘れるくらいショッピングに夢中になってしまった
「やだーこれちょーかわいい!!」
「うん、すっごく可愛い」
「やっぱり?似合うかな?」
「似合うと思うよ」
「本当?じゃあ、買っちゃおうかな…」
春実はハッとした
周りが自分を見てる
不思議そうに
ふと隣を見ると
朱子だ
「あ、朱子ちゃん!?」
「うん」
「いつからいたの?」
「その服を掴んだ時から」
「探してたんだよ」
「そうなの?どうでもいいけど、変な人に見えてるよ周りから」
独り言をいってるようにしか周りは見えない
服を置いて逃げ出した
「ここまで来れば大丈夫かな?」
春実は大した距離を走ったわけでもないのにぜぇぜぇしてた
「大丈夫じゃん?」
「そうだ!!朱子ちゃんに聞きたいことがあって…」
「何?」
「どうして最近学校来ないの?」