星の輝く夜空の下で
夏休みはあっと言う間に終わってしまった
星夜は約束通り鈴風に夏芽達を紹介した
鈴風を見て夏芽は驚いた
「あ、あの時の‼」
星夜は鈴風を睨んだ
「鈴風さん、こいつに会ったんですか?」
「私は約束ちゃんと守ったわよ‼」
「じゃあ何でお前は鈴風さんの事知ってるんだよ」
「見たんだよ。二人で歩いてるとこ。彼女でしょ?」
春実は鈴風をじっと見つめた
「これが噂の美人な彼女か」
「違うわ‼鈴風さんに失礼だろ‼」
「そんなに恥ずかしがるなって」
「別に恥ずかしがってねぇし」
照れも無く普通に紹介を始める星夜に鈴風は少し拗ねた
「あ…」
チャイムの音が鳴り響く
「またあとで」
夏芽は窓をそっと閉めた
「星夜くん、授業終わるまでどっか行かない?」
星夜には何も聞こえていなかった
星夜の目に映るのは仲良く話す夏芽と辻本
ズキン
ズキン
嫌な音がする
それしか感じていなかった