星の輝く夜空の下で
「何、あいつ。可愛いとか軽々しくいっちゃってキモいんだけど」
「星夜くんの言うとおり。辻本キモい」
春実と星夜は怪訝な顔をした
夏芽がるんるんで戻ってきた
「お前、ああいうのが好きなわけ?」
夏芽はふてくされた
「別にいいでしょ。彼氏なんだから」
「あたしもいいと思うわ。最近の男は素直に愛してるって言えないんだもん。さらっと言えるとこがまたかっこいい‼」
「鈴風さんはやっぱり違いますね。辻本くんのいいとこ良く分かってます」
「でしょ?星夜くんはヤキモチ妬いてるだけだから気にしないで」
「ヤキモチ…?」
星夜は鈴風を窓の外に連れ出した
「何言ってるんですか‼」
「顔真っ赤だよ」
「別にヤキモチなんかっ…‼」
「妬いてるんでしょ」
「…はい」
「幽霊と人間は結ばれないって言ったのに」
「それでも好きな気持ちが強いんです」
「自分を苦しめるの?記憶が無くて苦しんでるのに」
「なんですかね。好きだって分かってから自分の苦しさなんて対したことないように感じるんです」
「いつか、夏芽ちゃんも苦しめるかもしれないよ」
「あいつは辻本にベタ惚れです。大丈夫ですよ」
どーだか。
鈴風は心の中で思っていた