星の輝く夜空の下で


「それより、記憶のない幽霊について教えてもらってなかったんで教えてくれますか?」


星夜は鈴風に聞いた


「あ、ごめん。忘れてた。対したことじゃないかもしれないけど」


星夜は息を飲んだ


「一番最初に思い出す言葉は必ず自分が死ぬきっかけになった言葉らしいよ」


「死ぬきっかけ?」




大好きだよ。天国で待ってるから。




優しく笑う女の子が映る


はっきり思い出せない


うまく思い出せない星夜は頭を抱えた

誰だ?

君は誰だ?

どうしてこんな言葉を残したんだ?



星夜の記憶はまだ戻らない



だけどこれから何かが少しずつ変わる予感がしていた




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