星の輝く夜空の下で


幽霊が見えるようになったのはあの交通事故の時から

医者は無事に夏芽が目を覚ました時
お母さんに言っていた


「記憶もあるし、特に異常は無いが大きなショックを受けたのは確かです。将来的に車がトラウマになったり硝子の破片で恐怖を感じるようになるかもしれません」


夏芽は車も怖くないし硝子の破片にも特に恐怖を感じない

ただ幽霊が見えるようになっただけだったからそれは良かったのかもしれない

硝子や車に怯えるより幽霊が見える方がマシと夏芽は考えていた


「じゃあ、じゃあ歩きながらでいいから!!」

この子は高校生になってから出会った幽霊の朱子(アカコ)
成仏する気は無いらしい
地上で遊びたいらしい


「歩きながらでいいんだったら今行けば?」

「夏芽のバカ」

朱子はどこかへ飛んでった


何時間かすればけろっと帰ってくるから夏芽は少しも心配していなかった


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