あの空の音を、君に。

ひとり




それから私はひとりの毎日だった。


もともと人見知りだった私は、クラス内に里麻以外の友達なんていなかった。



里麻がいれば十分。

自慢の親友なんだから。



そう思っていたのが間違いだったんだ。



4月と同じ、振り出しに戻ってしまった。


もうクラスのみんなはグループに分かれていて、私が入る隙間なんてない。


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