あの空の音を、君に。
出会いは突然やってくる。
そんな突然じゃないでしょー、と今まで思っていた私にも、出会いは突然やってきた。
今、私の目の前に座っているのは、笑顔の青木さん。
「ほんとは深山さんと話してみたかったんだよねー」
笑顔のまま、サンドイッチを口に入れた。
そういってもらえると光栄だ。
「せっかくだから、涼ちゃんって呼んでいい?」
「あ、うん。――っていうか、涼でいい」
「ほんとー? やったぁ」
元気だ。
さすが、現役の陸上部。
元気で、活発で、明るくて。
みんなの太陽みたいな存在。