あの空の音を、君に。



記憶は中学校の頃にさかのぼる。



我ながら、順風満帆な中学校生活を送れていた。


テストでも十位以内には必ずといっていいほどランクインしていた。

時には首位になったこともあった。


部活だって、それなりに練習の成果がでていたし、上下関係もうまくいっていた。



――中学校最後のコンクールが終わるまでは。


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