あの空の音を、君に。



「俺のためならなんでもする――って本当?」


「うん」



私は素直にうなずいた。


伊月に全てをつくすわけではないけど、私にできる範囲のことなんなら、伊月のためになりたい。




「ならさ」




伊月の濡れた髪の毛を揺れた。



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