あの空の音を、君に。



たわいない話をいっぱいしていたら、いつの間にか、私の家の前まで来ていた。


もっと伊月と一緒にいたいのに。



でも――


「じゃ、また明日」



って伊月が柔らかい笑顔で言うから。




「うん」




本当はね、離れたくないんだよ。伊月。


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