あの空の音を、君に。



どの人が私と一緒に入学して、どの人が転校してきたのか、まったくわからない。



「どの人?」

「あそこで海と一緒に話してる人。ほら」



そういや海くんはここのクラスだった。


運よく海くんが私たちに気づき、隣にいた男の子と一緒に私たちのほうへ寄ってきてくれた。






息がとまりそうになった。



騒がしいはずの校舎内の音が、なくなったようだった。






「流星――――?」





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