あの空の音を、君に。



「海が俺のこと涼の彼氏って紹介したら、柚木一気に暗くなってさ」



私の脳裏に最後みた流星の驚いた表情が蘇る。



「今の涼見て、もしかしたら――って思うんだけど」



そこで一旦言葉を切った。


伊月の紺色の傘がクルッと回って、顔が丸見えになる。




「告白でもされた?」




大きな隕石が私に衝突してきた。


なんで、伊月は私のことなんでもわかっちゃうの……?




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