あの空の音を、君に。



2人の間に、雨だけが流れる。



ごめん。伊月。

伊月のこと、傷つけちゃった。



「本当なんだ?」

「ごめん。伊月」

「涼は何も悪くないだろ」



そう言う伊月の顔は、悲しそう。

私が伊月に隠し事したからだ。


大切にされていたことに、嬉しくなる。



でも――


私が流星とキスしたって知っても、伊月は今と同じ反応してくれる?

許してくれる?


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