あの空の音を、君に。
第4章 運命
無音
息を切らしながら伊月がいる教室までやってきた。
早く、伊月の柔らかい声をききたい。
「涼」って優しく呼んでほしい。
とは言いつつも、大事なことを忘れていた。
私は人見知りだったんだ。
話したことがない人しかいないクラスに1人で飛び込んでいくなんて無茶すぎる。
冷静に考えてみたら、今の私の行動もめちゃくちゃだ。
あー
なんでこんな後々のこと考えずに物事進めちゃうんだろ。
呪う自分ーっ!