あの空の音を、君に。



「伊月は大丈夫だよ」

「え?」

「伊月が難聴に負けるわけないもん」



さっき、流星から言われた言葉。



伊月が難聴になんか負けるわけない。



「伊月を信じよう? 優花」



今は、信じるしかない。




神様、お願い。



もしも、私の願いが叶うのなら――――







伊月を見放さないで――……






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