あの空の音を、君に。
野球部に加えて、テニス部の声も聞こえてきた。
もう、校門まで数メートル。
サッカー部の声も聞こえてきた。
そういや、里麻は海くんとよりを戻した。
事実、お互い好きなまま別れたんだから、くっついたことには驚かなかった。
そのスピードにはさすがにビックリしたけど。
珍しく、私にメールじゃなくて電話で報告してきた、里麻の震えていた声が忘れられない。
里麻が、嬉し泣きしていた。
それにつられてもらい泣きできることに、喜びを感じた。