あの空の音を、君に。
受験の関係で毎日がピリピリしていて時期が時期だったから、私はちょっとしたノイローゼ状態に陥った。
里麻までも、私の前から姿を消していく――。
そんな私を心配して、里麻は少しだけでも長く、と、私と一緒にいてくれた。
そんな里麻に、私はうれしい気持ちと申し訳ない気持ちが混ざった曖昧な気持ちを抱いていた。
高校にあがって、私たちは同じ学校に進学した。
里麻の彼氏も一緒だった。
私の生まれつきの人見知りな性格と、周りから見られている近づきがたい存在。
休み時間だけが、そんな私の唯一の里麻との時間。
それ以外は、私はずっと1人――――。