あの空の音を、君に。



ガバッと音をたてて立ち上がる。




ここにいてはいけない。

ここは、私がいるべき場所じゃない。




私は、まだ歩くことになれていない小鹿のように、階段へふらふらと歩き出した。


今度は、一歩ずつ、確実に。

さっきみたいに転けないように。





もう二度と、ここには来ないだろう。


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