好き…だけどつらいよ…
ギィ─────
扉を開けると一気に
秋の涼しさにかこまれる。
「んで?話ってなんだった?」
「あー。うん、昨日のこと」
……やっぱりか。
なんとなく予感はしてた。
「昨日のこと?もう山里くんとは
終わっただけだよ?
そのほかになんもないし!」
わたしは一人、屋上を歩いて
フェンスに指をかけて景色をみわたす…
「なんもないならさ。
なんでそんな悲しい顔になんの?
なんで昨日別れるとき…
あんな辛い顔してたの?」
わたしのそばにきて
景色をみていたわたしを横から見つめる。
「…別に……あれはカッとなっただけ」
「今は?」
今、は……