好き…だけどつらいよ…



不思議そうな…困ったような
表情にあたしは、、


「…あたしいつもより今日は早く
屋上いくの。
いつもは委員の仕事があって
遅くなるから」


嫌みのようにいった。

けどまだわかってない様子だった。


だから……

「あなたがいなくなるときと
すれ違いでいつも廉は
あたしと食べてるの!!」






そういった途端…


五段ほど上にいた花園さんの顔が

少しずつ歪んで見えた。

「っあ、の…じゃわたし…
教室戻りますね?
…邪魔してごめんなさい…」




もう泣いているかのように
声をとぎらせて…


あたしの横を走り去っていった。








< 129 / 174 >

この作品をシェア

pagetop