好き…だけどつらいよ…



その日の午後…

なぜか花園さんと高浜さんが
二人していなかった。



あたしの少し前に座る
廉の席は花園さんの二つとなり。


その廉の視線は黒板に向くことはなく


ずっと花園さんの席にあった。





5限がおわってあたしと廉は
模試を受ける予定だった。


席が自由のようで
あたしはリスニングが
聞こえやすそうな前の席に
移動しようとし、廉を誘おうとした…



が、廉はすでに席について
寝そべっていた。





花園さんの席に。


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