好き…だけどつらいよ…



あたしは教室から
誰もいなくなるまで
ずっと座っていた。

なんとなく帰りたくなかった。



時刻はすでに6時。


「そろそろ帰ろうかな…」


そんなことを思いながら
窓にもたれかかった。






と、、そこであたしは
みてしまった。


「花園さん…と、、湧井くん…?」




花園さんは木の陰で
眠っている。

その横で片足を伸ばしながら
座って…愛しそうに花園さんを
みつめる湧井くん。


「なんで……まだいるの?」

っ…廉は?


あたしは咄嗟に携帯をとりだして
廉にメールをした。


《いまどこにいるの?》


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