好き…だけどつらいよ…




すぐに返信はきた。

《まだ外。花園…みたか?》




あたしはメールをみて
ギュッと携帯を握りしめた。





廉…廉の想ってる子は…
あたしの目のさきにいるよ。



さっき、湧井くんが
花園さんを起こした。

…どうして二人が
一緒にいるの?


花園さん……廉はもう…

いらないの?



たしかに冷たかったかもしれない。

それでもそれが廉なんだよ?
廉の心の内を知ってあげないの?


湧井くんのことを…
好きになるの?



なにも言えないまま
あたしは仲良く帰る二人の姿を
眺めていた。



< 142 / 174 >

この作品をシェア

pagetop