好き…だけどつらいよ…
少しぎくしゃくした雰囲気に
なっちゃったから
あたしは早々と階段にむかった。
そのときだった。
「廉くーーん」
…は?
そんな甘い声があたしの
耳にきこえてきた。
花園さんの声ではない。
あたしはのぼった階段をおりて
声のもとをみた。
「…なに?あの子たち…」
廉にまとわりつく三人の
女の子。
そして
そんな姿をつらそうにみつめる
花園さんの姿があった。
「なんで…?
昨日…すべて話して…
もとに戻れたんでしょ…?」
いまあたしの瞳にうつる
この現場。
まったくの理解不能。