好き…だけどつらいよ…




これで満足なんじゃない?

お互いに。



「弥生、今日ひま?」

恭介くんはわたしの顔色を
うかがいながら聞いてくる。

「ん?ひまだよー
どうせ帰りもひとりだし」

あ。ちょっと嫌味に聞こえたかな。


少し気にするも
視線は山里くんにはむけない。


「ちょっとぉ!
弥生と湧井くんだけなんて
ずるいーーっ!」

若菜はわたしの机に
肘をついて膨れっ面になる。


< 22 / 174 >

この作品をシェア

pagetop