好き…だけどつらいよ…
このころはまだわたしは
全く山里くんのことを知らなくて…
興味なんてさらさらなかった。
けど練習を重ねていくうちに
一番下手なわたしに付き添って
スパルタながらも
手取り足取り教えてくれて。
だんだんと彼に惹かれていったんだ。
そして迎えた本番。
『いままでの全部をだしきろーな!』
そう言って笑ってくれた
山里くんの笑顔が
とても輝いていた。
が…実際試合になって…。
わたしは相手のアタックを
もろ顔面に受けてしまった。
「花園!!」
「弥生!?」
チームの声が聞こえるなか
わたしは気絶してしまった。