好き…だけどつらいよ…
それだけいうと花園は
どこかに走っていった…
追いかけたい…
追いかけたいのに…足が動かない…
その場で立ちすくむ俺を
花園がいたところから睨み付ける…
湧井がいた。
「…廉、おまえ…さいてーだぞ」
っ…なんでんなことてめーに
言われなきゃなんねんだよ!
「あいつのこと考えたことあんの?」
…黙れ…
「あいつがいつも!
どんな思いでお前を想ってるのか!
考えたことあんのかよ!!」
「うるっせーよ!!
俺だって…俺だって不安なんだよ!
あいつが…花園が俺のこと
どう思ってるかとか…
聞きたくても聞けねーんだよ!」
「だから貝塚といるのか?
おかしーだろーがよ!!
んなことするくらいなら
弥生のそばにいてやれよ!」
っ…
言い返したくても
湧井の言ってることは
正しいことだらけで
なにもいえない…