好き…だけどつらいよ…
side 弥生
新しい恋?
「弥生っおはよ!」
「ん…」
眠い目を擦ってうつろな声で
反応する。
「はーやくっ!学校遅刻するよ?」
…あ!
そっか。若菜の家に泊まってたんだ…
「ご飯できてるから準備したら
下おりといでね♪」
すでに制服でナチュラルメイクの
若菜は先に一階へ降りていった。
「んーーーっ!!」
ひとりになって伸びをして
ベッドから降りる。
ふとわたしの目にはいった
自分の制服は綺麗にたたまれてた。
「…若菜ママ、洗濯してくれたんだ…」
昨日は泣き腫らして
制服よごしちゃったし…
ささやかな優しさが若菜に似てる。