禍津姫戦記
クラトがなだめるようにフナジの肩をおさえた。
「ここで争っている場合ではござりませぬ。もしこれがわれらの結束を破ろうとするものの仕業なら、それこそ敵の思うつぼ」
「そうだ。一刻も早く真の敵を見定めねばならぬ。フナジどのも来ていただく。すぐ出立の準備を」
ハバキはフナジのひれを手に、慌ただしくおのれの館に戻り、鎧をつけはじめた。
そこへ姫夜が呼ばれて、かけつけてきた。
「ここで争っている場合ではござりませぬ。もしこれがわれらの結束を破ろうとするものの仕業なら、それこそ敵の思うつぼ」
「そうだ。一刻も早く真の敵を見定めねばならぬ。フナジどのも来ていただく。すぐ出立の準備を」
ハバキはフナジのひれを手に、慌ただしくおのれの館に戻り、鎧をつけはじめた。
そこへ姫夜が呼ばれて、かけつけてきた。