禍津姫戦記
「みずから鎮守の祠をあばくとは、いったいどういうことだ――」

 ハバキがうめいたとき、後から姫夜が飛びだした。

「やめよ! その岩を動かしてはならぬ」

 たちまち姫夜は小刀をもった見張りの男にとらえられた。ハバキは激しく舌打ちして飛びだした。すでに白銀の剣を抜きはなっている。
< 181 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop