禍津姫戦記
 姫夜は目をほそめて立ちあがると重たい黄金のひれをとって、のびあがるようにしてハバキの肩にかけた。

「なぜ俺に」

「本来神を宿らせるものだ。今は憑代(よりしろ)となるべきはわたしの身だ。かえって邪魔になる」
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