禍津姫戦記
 ハバキは目を細め、呆然としている姫夜の肩をつかんだ。

「あの丘の上にお前もともにいたのを忘れたのか。なぜ一人で戦おうとする? モモソヒメはカツラギにとっても憎き敵だ。なぜともに戦おうと云わない?」

「ハバキと、ともに?」

 姫夜の声が揺れた。
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