禍津姫戦記
ハバキは強いまなざしで姫夜を見つめ、息を詰めて、いらえを待っていた。
その手から思いが――おのれの血潮が姫夜に向かって流れ込んでいくようだった。
姫夜は呆然と、つぶやいた。
「わたしがそなたの――そうなのか……? わたしがそなたのカンナギであり、ハバキがわたしの王なのか?」
その手から思いが――おのれの血潮が姫夜に向かって流れ込んでいくようだった。
姫夜は呆然と、つぶやいた。
「わたしがそなたの――そうなのか……? わたしがそなたのカンナギであり、ハバキがわたしの王なのか?」