禍津姫戦記
「疲れたなどとは云っておられませぬ。儀式の前にどうしても、できるだけ多くの神から神示をたまわっておきたいのです」

 本来なら精進潔斎して、神殿に一人籠もって、この地を守る神々からそれぞれことばをたまわりたかった。しかし神殿も未完成の上、細々とした準備やら打合せやらもあったので、睡眠時間をけずって神と対話していたのだ。
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