禍津姫戦記
しゃりん。しゃりん。
澄んだ鈴の音が響き渡り、人々は何事かと顔をあげた。
高楼に、長い衣の裾を引いた姫夜がしずしずと姿を現すと、人々のあいだに大きなどよめきが起こった。
「おお、あれを」
「女神が――」
「女神が降りられた」
澄んだ鈴の音が響き渡り、人々は何事かと顔をあげた。
高楼に、長い衣の裾を引いた姫夜がしずしずと姿を現すと、人々のあいだに大きなどよめきが起こった。
「おお、あれを」
「女神が――」
「女神が降りられた」